食材にスモーキーな風味がついて味わい深くなる燻製。
普段から食べなれている食材も、独特の香りや風味がつくことで特別感が生まれます。
鯛やホタテのお刺身、明太子などにスモーキーな風味をつけることができたらおいしそうだと思いませんか?
ですが燻製を行ってしまうと食材に火が通ってしまいますので、一見火を通したくない食材には不向きのように思えてしまいますよね。
今回は、火を通したくない食材にもスモーキーな風味付けができる「冷燻」の方法をご紹介していきます。
火を通したくない食材の燻製は【冷燻】で!
一般的な燻製ですと、スモークチップを熱する際の熱で一緒に食材にも火が通ります。
スモークチップから出る煙だけを食材に当て、火を通さずスモーキーな風味をつけるのが【冷燻】です。
火を通したくない食材を燻製する際に用いられる方法です。
冷燻だと、お刺身や明太子など火を通したくない食材にも燻製の風味をつけることができるんです!
ちょっと難しいように感じますがこのような冷燻用のアイテムを使えば、気軽に楽しむことができるんです。
ホースの先から出る煙を食材に当てて、燻製の風味をつける仕組みになっています。
お値段も3000円以下のお手頃な価格です。
ハンディースモーカーを使った【冷燻】の方法
私が購入した燻製器はこちら!

届いてみて箱から出してみるとかなり小さい!
サイズは90×56×107mm、手のひらサイズの小さな燻製器です。
マッキーと比較してもわかる通り、かなりコンパクトでした。
燻製器以外に必要なものは下記の通り。
- 単3電池 2本
- スモークチップ
- チャッカマン
- 煙を閉じ込められるもの(ボウルやジップロックなど)
これなら簡単に始められそうですね。

このてっぺんのくぼみ(チップポケット)にスモークチップを入れて、チャッカマンで火をつけます。
電池を入れてスイッチを押すと中のファンが回り、ホースから煙が出るという仕組みです。
チップポケットには、スモークチップを半分より少し高めくらいまで入れますが、ほんのふたつまみ程度。
測ってみたところ、私の使用しているタイプは0.7~0.8gほどでした。
ハンディスモーカーで燻製にチャレンジ!

このように、ホースの先を密閉できる容器に入れ、煙を閉じ込めます。
今回は食材をのせたお皿ごとジップロックに入れました。
食材にボウルをかぶせたり、ラップをしたりして煙を閉じ込めてもOKです!

無事、煙を閉じ込めることに成功しました!!
このまましばらく放置します。
説明書には、お好みで(1~2分)と書かれていますが、ちょっと長めに5分以上置いておきました。
ハンディスモーカーでの燻製に合う食材は⁇

今回燻製したのはこちら
- たくわん
- ウズラのゆで卵
- だし巻き卵
- 梅干し
- バナナチップ
- 明太子
- 鯛のお刺身
- ゆでたこ
- チーズ
- アーモンド
- ちくわ
- ウィンナー
- ポテトチップス
- さきいか
この燻製器は加熱することができないので、ウィンナーは焼いてから燻製しました。
加熱調理したくないお刺身や明太子にも使えるのは嬉しいですね!
ハンディスモーカーで【冷燻】食べてみた感想は?
見た感じはあまり変化がありません。
ですが食べてみたところ、しっかり燻製の風味を感じることができました!!
おいしかったものは、加熱せずに燻製の風味付けができる、という利点が生きた結果になりました。
特にお刺身と明太子がおいしかったです。
梅干しは使用するスモークチップの種類によって差が出でてしまいますが、燻製の風味と梅干しの酸っぱさがよく合います。
ポテトチップスなどのスナック菓子にもよく合いました。
一方、美味しくなかったものですが、どの食材も熱を加えた燻製ではおいしく食べれるものばかりです。
特にだし巻きがダメでした……
卵とスモーキーな風味が喧嘩をしている感じです。
熱を加える【熱燻】の方がおいしいもの、【冷燻】が向いているもの、食材によって使い分けが必要ですね。
熱燻は、ダイソーのメスティンなどを使えば自宅でも簡単に行えます。
チーズ、アーモンドは、どちらでもおいしいく食べることができると思います。
チーズは熱燻だと溶けてしまうこともありますので、冷燻だとその心配はないですね。ここにテキストを入力
コーヒー・紅茶の燻製にも使える!
インスタントコーヒー、紅茶のティーパックも燻製してみました。


煙を閉じ込めてしばらく放置。
実際飲んでみたところ、なんだかキャンプ場で味わうコーヒーを味わえました。
薪で沸かしたお湯で入れたコーヒーのような、奥深い風味を味わえます。
紅茶もしっかりスモーキーな風味を味わうことができます。
この燻製器を使って 、醤油・オリーブオイル・マヨネーズなど調味料の燻製にもチャレンジしてみたいと思います。
火を通したくない食材の燻製は【冷燻】で! まとめ
ハンディースモーカーのメリットとデメリットをまとめてみました。
ハンディースモーカーはこまめなお手入れが必要
小型のため3~4回使用すると、ファンなど内部の部品がヤニでべたついてしまいます。

数回使用するたびに分解してお手入れした方がよさそうですが、その点は少し面倒ですね。
熱を通さず短時間で風味付けできる、という点を活かせばかなり楽しめるのではないでしょうか。
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